双方向電源 とは

SDGsの影の主役 双方向電源(回生型双方向直流電源)

直流電源 の種類の中、最近注目されているのが 双方向電源(回生型双方向直流電源)です。これは、世の中のSDGsに向けた取り組みの中、あらゆる移動手段、電化製品がクリーンエネルギーである電気を使って動くようになるため、製品テストの時に必ずと行っていいほど使用される電源だからです。

オンボードチャージャーの双方向直流電流の活用

インバータやモーターの評価をする場合、双方向電源が用いられます。特にエージングなど長時間運転が必要な試験でエネルギー消費を削減可能です。バッテリーの代わりとして双方向直流電源が大活躍します。

双方向電源

双方向電源

モーターを評価してテストするだけでもカーボンニュートラルにも貢献することができます。モーターというだけあって、これからの電気自動車の開発・生産には欠かすことができないのはもちろん、いまはまだテスト段階のEVTOL 電気飛行機にも同様のテストが必要なため、双方向電源の活用はとどまるところを知りません。

 

双方向出力:力行・回生を1台で対応!大容量化する電池やインバータなどの試験用途に 

kikusui.co.jp

最近の直流電源は高電圧・小型化が進み、耳に新しい双方向直流電源も3Uサイズで1500V、最大20kWといったモデルが日本国内でも登場しています。さらに、今後の電気自動車や電気飛行機などの開発を手助けするには数100kWに対応できるモデルも必要になってきます。

回生型双方向直流電源

回生型双方向直流電源

車だけでなく、あらゆる移動手段がEV化する流れから予測すると、直流電源の中でもとりわけ双方向直流電源(回生型)の役目は重要になってきます。

回生型 という 直流電源

回生 という言葉通り、電気がぐるぐると回って再利用できるというイメージで問題ないかもです。「永久機関」のようなイメージがある人もいるかも知れません。電気は熱となって使われる前に消えてしまうという認識はあるでしょうか?

最近では効率よく電気を使っている製品には認定シールが貼られているものもあります。

電源にこのロゴがあるものは、80PLUS認証になる

電源にこのロゴがあるものは、80PLUS認証になる

この様に効率よく電力を使っているという状態が似て非ではありますが、「回生」という状態です。効率85%以上、力率0.9typともなると最高の効率の良さだと言えます。回生機能がついている直流電源は数多くありますが、しっかりと効率や力率などの数値も確認することをおすすめします。

効率が90%の電源ユニットの場合、入力電力𝑃𝐼𝑁の90%を出力として利用できることを意味しています。残りの10%は損失となり、主に熱となって失われます。例えば、入力電力𝑃𝐼𝑁が100Wの場合、出力電力𝑃𝑂𝑈𝑇が90Wであり、残りの10Wは主に熱となるということです。

https://detail-infomation.com/psu-efficiency-80plus/